2016年11月24日
つき

ぼんやりと眺めることが多々ある。
1969年にアポロが制覇したとはいえ、古風な日本人は、どうしても神話的に見上げてしまう。
薄い黄色で、微かに、明るく、日本茶とか甘い団子とか、食べてもいいんじゃない?と、思わせてしまう星。
その名は『月』だ。
空に出る月と、人生における『ツキ』を掛け合わした歌がある。
♪『一晩中うろついてた十番街の、空にも、俺にも、『ツキ』 が来たぜ♪(二人のバラッド BY ARB)より
ARBというバンドの『W』というアルバムの中の1曲だ。
たいして、有名な曲でもないので、知らないと思うけど、『空にも、俺にも、『ツキ』 が来たぜ』という、1フレーズが好きで、夜空で月を探すようになった。
風が吹いて、雲の隙間から、月が出てくると、『OKOK,俺の心にも、ツキがおとずれますように・・』なんて、願いを賭けたりね。
だいたい、こおいう時って、面白くないことが続いたり、失敗が続いたり、財布落としたり、っていう時なのね。
だから、空を見上げて、「ツキはあるのか?」なんて、考えるのでしょうね。
文章で書くと、こんな感じかな?
「ついてないぜ・・・・」と、地面を蹴飛ばす。
「まったく、つきがない・・・」と、頭をかきむしる。
「つきは、どっちにでている?・・・」と、夜空を見上げる。
でも、残念ながら、曇り空に、つきは黙認不可能だ。
「やれやれ、人生も空にも、つきがない・・・」
後ろから、車のクラクション。
「どけ!こら!」
水たまりの泥をはねられる。
車は、ブレーキランプ5回点滅・・・『バカヤロウ』のサイン。
「まったく、ついてないぜ・・・」
公演の水道水で、泥を落とし、ベンチに寝っころがる。
そんな時に限って、寒い風が吹く。
「さみーよ・・」
しかし、見上げた空には、月。
「どうやら、まだ、すてたもんじゃないみたいだ・・・・」
こんな感じで、いろんな事にすがりながら、弱い人間は、明日も生きるのでしょうね・・・・。
明日は、ツキ が、ありますように・・・・。
成原。
Posted by LOSSTA at 11:01│Comments(0)
│成原