2018年05月03日

レコードを聴こう

レコードを聴こう

70年代、レコードコレクターは、たくさんいた。
コレクション枚数は100枚、いや、200枚、多い人だと、500枚、いや、1000枚所有していた人もいた。
その人の部屋に行くと、部屋中レコードだらけで、ぎっしりだった。
ジャズ、フュージョンが中心だった、その70Sレコードコレクターは、集めているジャンルも様々で、ロック・・・ストーンズ、や、ディープパープル、ブラック・・・スティービーワンダーや、ジャクソンファイブ、ファンク・・・レイルロードブルースバンド、ジャコパス、フォーク・・・拓郎、陽水、かぐや姫、デビューしたばかりの、YMO、から、ブリティッシュパンクまで、とにかく幅広い。
「・・・よく、そんなに、お金があるものだ・・」なんて、思いましたよ。
彼に、「・・・月にいくらくらい、レコードにお金を使うの?・・」
と、聞いたところ、「・・・給料の80%は、レコードに使かう・・」って、言ってた。
彼に、「買ったレコードは全部聞くの?・・」と、聞いたところ、
「・・・買っただけで、聞かないものもある・・・」
と、答えていた。
内容はわからないけど、気になったら購入する。
当時、LPが2500円の時代だ。
決して安い買い物ではない。
当時彼にとって、レコードが人生そのものだったのだろう。
ファッションや車やグルメには興味がなく、ただひたすらレコードを集める。
そして、お気に入りの一枚をターンテーブルに乗せ、レコードだらけのその部屋で、目を閉じ、ただただ耳を傾ける・・・。
70Sレコードコレクターは、のちにブレイクする、『おたく文化』の礎を築いたと言っても過言ではない・・・。



これは、当時の俺の年上の人のお話でした。
まあ、ここまででは、ないにしても、レコードは良く買いましたよ。
新聞配達のバイト料、こずかい、お年玉、などを使って、レコードショップに行って、目をつけていたアルバムを買う。
それを小脇に抱え、部屋に帰り、ターンテーブルにレコードを載せる。
歌詞カードを目で追いながら、解説を読みながら、1曲1曲に、神経を集中する。
アーティストのメッセージを察知しようと神経を集中する。
『・・・なるほど、ブルーススプリングスティーンは、アメリカを非難しているんだな・・・』なんて、思いながらさ。


80年代、レンタルレコード店が出現し、レコードを借りてきてカセットに録音するというやり方が主流になる。
カセットテープも車とか、ラジカセで公園とか海とか、持って行けたので、便利は便利だった。
そして、レコードに代わり『CD』が出現する。
これで、基本的には、レコードと、さよならすることとなるわけです。
さよならアナログ・・・。
こんにちはデジタル・・・。


確かに、時代とともに、便利になり、音楽も手ごろになり、ユーチューブを開けば、テイラースイフトが高画質でダンスしてくれるわけで、ほんと、苦労することなく、世界の音楽に触れられる。
もちろんいい時代です。
こおゆう時代を望んでいました。
だけど・・・・。


70年代、レコードを小脇に抱え、部屋に戻って、レコードをかけるあの瞬間の、ドキドキ感はないよな・・・。
情報がなかったぶん、何かを感じようとする、こっちの感性がするどいっていうか・・・。
アルバム聞き終えたときの、達成感っていうか、満足感っていうか、幸せ感っていうか・・・・。
『あの頃、よかったな~』なんて、思ったりして。


まあ、そんなことを考えながら、ゴールデンウイークのど真ん中で、ブログを書いています。
もちろん、レコードをかけています。
『ボブディラン』が、『コーヒーをもう一杯』を歌っています。
日本の演歌っぽく、こぶしを回しながら、歌っています・・・・。








6月から、サッカーワールドカップが始まります。
いったいどうなるのでしょう?
正直・・・・怖いです。
心は日本代表です。
そんな、世界の一大イベントに、便乗しようとする、姑息(こそく)なライブがあります。
サッカーとは、まったく、関係ない内容ではありますが、ワールドカップ前のひと時、気晴らしにおこしくださいね・・・。
レコードを聴こう




成原。


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Posted by LOSSTA at 12:30│Comments(0)
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