2022年08月09日
GREASE オリビアニュートンジョン追悼

1978年だったと思う。
その当時の少年たちにとって、注目の映画が高山にやってきた。
有楽座(今のホテルフォーシーズンの場所)に、友達と出かけた。
俺たちは、16歳で、高校1年で、映画を見に行くという娯楽は、はずすことのできない一大イベントだったよな・・・。
たぶん、いろんな不良(あくまで、高山レベルの悪い奴ら)も、来るだろうから、映画館に入る前に、千円札はソックスの中に隠した。
その少し前、ゲーセンで、カツアゲされた経験をいかし、念には念を入れたってわけだ。
その当時、こんな小さな町でも、ある程度気を使って生きてた。
『やられないための努力』が必要だった。
1978年・・・。
扉を開け、映画館のに入ると、中は人でごった返していた。
椅子に座れなかった。
俺と友達は、2階席(あったよね~)の壁にもたれて、映画を見た。
目が慣れてくると、やっぱ、いろんな奴がいた。
『あ、あいつ』『隣の高校のあの子』もちろん、ちょっとやばそうな革ジャンチーム、タバコをふかして威嚇するような感じ。
くるくるパーマに長めのスカート引きずってる女子たち。
指先には、赤のマニキュア、その指に挟まれている、マイルドセブン・・・。
そんな人たちでいっぱいの映画館。
GREASEは、スタートした。

スクリーンの中で、ジョントラボルタもオリビアニュートンジョンも、青春を謳歌していた。
ダンスし、仲間とロックンロールを歌って、恋に傷つき、やがて実り・・・。
この時代、ビデオすらないから、とにかく集中した。
そんなストーリーの端々を、俺と友達も、会場にいたみんなも目に焼き付け、まさに現役の10代の日々に、投影していた。
男の子はジョントラボルタの歩き方だったし、女の子はオリビアニュートンジョンの瞳をしていた、じゃないかな?
映画が終わって、トイレに行ったら、両サイドを いかつい兄ちゃんに挟まれた。
ビビることはない・・・。
映画を見終わったばかりの俺は、ジョントラボルタだったから・・・。
GREASEは素敵な映画だった。
CAMEL(キャロルカバーのバンド)の時、ギターボーカルのひろしくんとGREASEの話をした。
彼もファンで、熱っぽくトークした記憶がある・・・・。
でも、まてよ、彼は1978年は、まだ小学生じゃない?
早いね~。
ドラムの尚之さんも、もろ、GREASE的な青春を歩いていたらしく、映画に行った時の話を、深くトークしたよね・・。
この映画は、我々世代にとっての、青春の1ページだったのだろう。

そして、ヒロインを演じた、オリビアニュートンジョンが73歳で亡くなった。
曲も、『ジョリーン』とか、80年代になると『フィジカル』とかあったけど、やっぱり俺の中のNO1は、GREASE、です。
素敵な思い出をありがとう。
映画最後当たりの、オリビアの不良のシーン、グッときました。
まぶい!って、マジで好きでした・・・。

成原
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Posted by LOSSTA at 19:25│Comments(0)