戦場のメリークリスマス
不思議な感覚に襲われた映画だったな~。
『・・・すごくよかった!・・・』って感じではなく、『・・・涙が止まらない・・・』って風でもない。
淡々と、粛々(しゅくしゅく)と、映画館を出た覚えがある。
もちろん、デビットボウイは、いい男で、かっこよくて、ビートたけしのスキンヘッドは歪(いびつ)だし、異端(いたん)だし・・・。
単純じゃない。
正義が悪を滅ぼす的な、爽快感はない。
映画の中に、女は登場せず、たくさんの男たちの映画。
監督は、大島渚。
彼の感性は、『・・・あ~なるほど…』と、安易に理解できなかった。
しかし、映画館を出た、二十歳の俺は、背筋が伸び、やたらしゃんとした気持だったかな・・・。
なぜだろうか?
きっと、坂本龍一さんの、作り出す音楽のせいだったのだろう。
『戦場のメリークリスマス』のテーマ曲。
なんて、切ないのだろうか?
映画の中の、数々の音楽も、胸を打ったし、やっぱり、坂本龍一さんの、音楽による功績は大きいと思う。
いまだに、この曲聞いているんだけど、IPotをランダム設定にして、突然、『戦場のメリークリスマス』のピアノが流れると、その世界に引き込まれる。
すごく悲しい、の、一歩手前っていうのかな?
たとえば、すべてに失敗して、気力も失って、ストリートにたたずんで、タバコに火をつける、と、そんなときに、流れるべき曲・・・。
そんな気がするかな。
その後、何回も『戦場のメリークリスマス』を見てるけど、最初見た時と、同じ感覚に落ちる。
あんな、旋律、絶対作れない。
坂本龍一さん、だからこそ、生み出された、メロディーなのかな・・・。
坂本龍一さんのご冥福をお祈りします。
ありがとうぞざいました。
4月23日フライヤーです。
とびばこ、と、ジッターズ、のライブです。
頑張っていきましょう。
成原